建築と街並みの備忘録
八勝館 ／ Hasshoukan
設 計：堀口 捨己 ／ Sutemi Horiguchi
名古屋の老舗料亭です。
建物としては古くは明治時代のものもありますが、有名なのは御幸の間。昭和25年の愛知国体の際、天皇陛下のご宿泊所として、数奇屋建築の巨匠・堀口捨己の設計により建てられました。伝統的な日本の建築のように見えますが、実際訪れてみると、柱が細く屋根も薄いので、軽やかな現代建築というイメージがあります。
八勝館の堀口建築としては他にも残月の間、菊の間、桜の間があります。
また移築してきた古民家の田舎家や明治後期の新座敷棟など他の建物も素晴らしく、特に庭園は住宅やマンションに囲まれているにもかかわらず、とても美しい景観をつくっていました。
ちなみに普段はこのような高級料亭で食事することなど出来るはずもなく、特別価格（それでも15,000円)のお弁当付き建物ツアーに参加して見学した次第です。
