常滑陶芸研究所 / Museum, Ceramics Research Institute, Tokoname
設 計:堀口 捨己 / Sutemi Horiguchi
窯業の街・愛知県常滑市。常滑がタイルをはじめとした焼き物産業の全盛期に、伊奈製陶(現LIXIL)の創業者である故伊奈長三郎氏からの寄付を原資として建てられた市の施設です。現在は定期的に企画展が開催される展示ルームとなっています。
まず驚くのはこの外観。一部にグラデーションがかかっているこの外壁は全て1.4cm角の小さなタイルで構成されています。その数およそ330万個。気が遠くなります。
内部のホールの繊細なデザインの階段は吊り構造。さらに隣の展示室では、屋上にある猫耳のようなトップライトから、柔らかな自然光が室内を程よく明るくしています。このモダンな建物が1961年に出来たとは!
とても失礼な言い方ですが、地方都市の少し外れた場所に、こんな素晴らしい建築があるとは思いもしませんでした。
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