魔女裁判の犠牲者達のための記念館(スティールネセト・メモリアル) / Steilneset Memorial

ノルウェー最北東の街Vardøにある魔女狩りの犠牲者を弔うためのメモリアル施設です。ズントーと彫刻家ルイーズ・ブルジョワの共作です。

かつてヨーロッパ各地で行われた魔女狩りは、17世紀にはこのフィンマルク県でも裁判によって多くの女性たちが魔女とされ、無実の罪で処刑されました。その人数は人口に対して特に多かったと言われ、77人の女性と14人の男性の方々が犠牲になったそうです。

ズントーの建物は、木組みの枠の中で帆布を四方から引っ張って長いサーフボードのような形状の空間を作り、そこを長さ125mの鎮魂のメモリアルとしています。通路には処刑された91人の犠牲者と同じ数の窓がランダムに配置され、それぞれに人生を象徴する電球とその人の説明文が展示されています。帆布の室内側は黒く染められており、中に入ると暗い空間の中で橙の電球が映えて厳粛な気持ちにさせてくれます。

対照的にガラスの箱状の建物に収められたブルジョワの作品は、裁判官に囲まれるようにして裁判を受けている人たちの恐怖や孤独さを感じました。

移動手段の都合上、このVardøには1日半滞在したのですが、他にすることも無いので、朝・昼・晩と何度も見に行きました。昼より暗くなってからの方がより追悼の意を感じます。