ヘリタンス・カンダラマ / Heritance Kandalama

スリランカ中央部にあるジャングルと湖に囲まれたリゾートホテルです。バワの代表作としても知られています。

建物としては至って普通です。柱とスラブで構成されたほぼ直方体の建物が何棟も連なって配置されていて、湖側にはツタを絡ませるためのフレームがあります。色遣いも白と黒をベースとしています。シンプルです。

この建築の特徴は、内部から周辺の湖、森、山を如何に魅せるかということ。壁に窓や開口を設けて、そこから見える風景を絵画のように切り取って見せるという手法は建築では良く使われていますが、ココでは柱とスラブがそのまま額縁となっています。特に大きなフクロウの彫刻下にある踊り場からの眺めは、バワもお気に入りであったとか。

また客室廊下には壁がないので、まるで森の中を歩いているようで気持ち良いです。さらに客室からの眺望では、ツタさえも額縁にしてしまっています。

外観は一見ジャングルに埋れているように見えますが、実際には常に手入れ・清掃されているので、館内はとてもキレイです。客室もラウンジもプールも庭園もホントに快適です。あ、でもサルにはご注意下さい。(ホテルの廻りにたくさんいます!)

 

< note建築探訪 >

スリランカで絶対泊まるべきヘリタンス・カンダラマ

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