カトリック桂教会／ Catholic Katsura Church

設　計：ジョージ・ナカシマ／ George Nakashima

京都市の住宅街にある桂地区の教会です。設計は建築家であり家具デザイナーとして知られるジョージ・ナカシマ。とはいえナカシマの建築家としての作品は少なく、日本では唯一の建築です。

天に近づく崇高さを表現した柔らかな曲線の屋根はシェル構造。そのため内部は柱の無いスッキリした、しかし神聖な空間がつくられていました。祭壇や家具、照明のデザインはもちろんナカシマ（＋ナカシマのスケッチを基にして実施設計や監理を進めた長女ミラ・ナカシマ）の設計なので、統一感もあります。

また全体的に和風でも西洋風でもない和洋折衷のインテリアのように感じました。例えば祭壇のタペストリーは西陣織が使われ、照明は行燈のようなデザインとなっています。そして最もそれが表現されているのは窓。丸い窓に四角い障子というのは古民家でも時々見かけますが、この教会では窓に対して障子が全く収まっていません。なんと大胆！

< note建築探訪 >

"天に近づく崇高さ"が表現されたカトリック桂教会