アーメダバード繊維業会館 / Mill Owners' Association Building

インド・アーメダバードにある繊維工場協会の本部ビルです。

1950年代のグジャラート州では綿花の生産が盛んだったこともあり、工場のオーナーたちがその地位と繁栄を象徴する建物として、当時インドでも仕事をしていたコルビュジエに設計を依頼しました。

インド初訪問で言うのもなんですが、とてもインドの気候風土に合った建築でした。ブリーズ・ソレイユや2階・3階の半屋外空間は風が通り抜けて、暑い中でも比較的快適に過ごす事が出来ます。まあそれでも暑いですけどね。そのためか室内には当初は無かったであろうエアコンもバッチリ設置されていました。

残念なのは現在は一部の部屋しか使われていない様子。「近代建築の五原則」も満たしたせっかくのコルビュジエらしい建築なので、今後も有効活用して頂きたいところです。

 

< note建築探訪 >

インドの気候風土に結びついたアーメダバード繊維業会館

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