瑞聖寺 / Zuisho-ji Temple

1670年創建の禅宗寺院である瑞聖寺の庫裡です。本堂である大雄宝殿は1757年に建てられ、国の重要文化財にも指定されていますが、その本堂を起点としてコの字型の回廊として配置されています。

建物の仕上げはもちろん木のルーバー。抑えた屋根の勾配とその屋根を支える垂木と共に、隈建築らしさが表現されていました。

この建築が美しく見えるのは、何と言っても水盤とそこに植えられた木が効いているからではないでしょうか? 水盤は安藤忠雄さんや谷口吉生さんはよく使う手法ですが、隈建築では珍しいかと思います。軒にはその水盤からの水面が反射して、美しかったです。

 

< note建築探訪 >

東急目黒線沿いの隈建築を巡る

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