名護市の市庁舎ですが、建築業界ではあまりに有名な建物です。
ピンクとグレーのコンクリートブロックにより格子に構成された外観は、生い茂る植物と相まって、一見廃墟のように見えなくもありません。しかし建物そのものが生命を持っているかのような魅力も感じさせます。
今この建物は存続の岐路に立たされています。1981年の完成以来40年が経過し、老朽化が目立ってきたからです。コンクリートブロックが欠けて鉄筋が見えている箇所もありました。またかつては柱に56体のシーサーが取り付けられていましたが、それも現在は老朽化のため撤去されています。(最後の2枚の写真は15年前に訪れた時のものです)
しかし一度壊してしまったら、もう絶対このような建築は出来ないでしょう。庁舎として使えなくても、なんとか再生の道が見つかることを願っています。